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■ ゼニゴケ   16.4.18

月2回の早朝歩き、今朝は夏日になる予想通り暑ささえ感じた。

園内某所、ゼニゴケがいついた箇所があり観察を続けている。途中報告です。


杯状体   16.4.6   FUJIFILM X-S1 24-624mm(相当) ISO400 1/85,F8
■ ゼニゴケ   16.4.18_e0339873_20132932.jpg
        ゼニゴケは、苔類に属するコケ植物で、茎と葉の区別が曖昧な、いわゆる葉状体である。
        また、裏側の中央より仮根を伸ばし、地表に密着する。そのせいで、引き抜きにくく手に負えない邪魔者と思われやすい。

        通常、ゼニゴケの葉状体は、「杯状体」という独特の構造を持つ。
        この杯状体からは両側が窪んだ、円盤状の無性芽が形成され、周辺に放出されて無性的に繁殖する。
        杯状体(無性生殖の器官)が葉状体の上面中央の各所にでき、無性芽(栄養繁殖器官)がこの中に形成される。


        ゼニゴケも、条件がよければ有性生殖を行う。雌雄異株で、葉状体(茎と葉の区別のない植物体)には雌株と雄株がある。


雄器   3.18   〃   1/15,F8
■ ゼニゴケ   16.4.18_e0339873_20191916.jpg
        ゼニゴケのことを思い出して観察を始めた1か月前の姿です。
        すでに雨傘のような姿をしています。
        一方、次に見える雌器は、まだポチッとした粒の状態にすぎません。

        雄器は雄株の葉状体の先端にでき、柄は短く、精子をつくる雄器床は浅い水盤状、波状縁で、上に水が溜まるようになっている。 (3.23)
■ ゼニゴケ   16.4.18_e0339873_20233445.jpg


        雄株の隣りでは、雌器が大きくなってきています。(4.1)
■ ゼニゴケ   16.4.18_e0339873_20234730.jpg

        雌器は雌株の葉状体の先端にでき、柄は長く、仮根溝は2条、傘状の雌器床は6~10深裂し、裂片は指状。
        俗に「破れ傘」の名がある。この下面に卵子をつくる造卵器がある。
        受精してできた胞子と弾糸は1細胞層の壁に包まれ、蒴の先端が不規則に裂開することで分散する。


        手前に杯状体が、後方に大きくなった雌器が見えます。(4.6)
■ ゼニゴケ   16.4.18_e0339873_2029520.jpg


雄器   4.6   〃   ISO1600 1/160,F8
■ ゼニゴケ   16.4.18_e0339873_20342138.jpg
        同じ 4.6 の雄器です。

雌器   4.15   〃   ISO1600 1/80,F8
■ ゼニゴケ   16.4.18_e0339873_20381957.jpg
        ずっと観察を続けているのだが「破れ傘」の状態にならない。
        いつ、そうなるのだろうか?観察を続けます。

上記の黄字説明文は「樹の散歩道 ゼニゴケの織りなす美しきミニチュアワンダーランド」 より引用させていただきました。

なお、有性生殖の様子はNHK教材 「雨の出会い ゼニゴケの秘密」 でご覧いただけます。

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by higirinikki2 | 2016-04-18 20:39 | 舞岡公園の草木 | Comments(0)
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