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■ クモタケ   15.6.26

本格的に梅雨になるのだろうか、昼間は雨にはならないようなので散策に出た。散策のお仲間が「ラミーカミキリがまだいるはず」と案内してくれたが、「きのうはいたのに」という結果におわった。すぐに雨が降り出したので、急ぎ帰宅。

きのう、小谷戸の里で事務所のKoさんから、クモタケを教えてもらった。事務所の新人Sa君が見つけたとのこと。


クモタケ   15.6.25   FUJIFILM X-S1 24-624mm(相当) ISO1600 1/640,F8
■ クモタケ   15.6.26_e0339873_21225212.jpg
        こんな所に棍棒のように生えているキノコ。事前の知識がなければ、一見しただけではキノコだとは思えない姿をしている。


クモから生えていた
■ クモタケ   15.6.26_e0339873_21373597.jpg
        となりにあった個体をSa君が取り出して、分解したものがあった。
        一見、冬虫夏草に思えるが、そうではないとのことだ。

       このクモは「キシノウエトタテグモ」で、地中に袋状の巣を作り、出入り口には戸のように開け閉めできる蓋をしている。
       獲物が近づけば掴まえて巣に引きづり込み、強い敵ならば巣に逃げ込んで蓋をしてしまう、という性質をもったクモだという。

       このクモに寄生するのがクモタケなのだそうだ。
       Sa君が分解したのは、右にキノコ本体があり、左に寄生されたキシノウエトタテグモがいて、
       全体は蜘蛛の糸で囲まれていたのを切り裂いたもの。

       クモタケ (森林総合研究所 森林生物情報より) 
       日本ではほとんどの場合キシノウエトタテグモに生じる。
       このクモは地中に筒状の巣を作り,地面との境である巣の上端は蓋がついている。
       このクモに感染したとき,この菌は巣の底にいるクモから長い菌糸の束を出し,蓋を押し開けて地上に伸び出し,
       その先端に粉状に多数の胞子を作る。梅雨明け頃に発生する。
       クモから伸びでている菌糸の束は一見,冬虫夏草を思わせるが,作られる胞子が無性的にできること,
       さらにCordyceps属ではないので冬虫夏草の仲間ではない。
by higirinikki2 | 2015-06-26 21:36 | 舞岡公園のキノコ | Comments(0)
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